エビループ学 基礎
パワプロアプリ内で、闇野栄剛はエビルキャップ(以下:エビキャ)の力でタイムリープのような行為(以下:エビループ)を行っています。
そのエビループについて公式内でちょこちょこ触れられてはいるものの、詳細な説明はなされていません。
この記事では「エビループって何?」という方のために基本的なこと、つまり下記内容を個人的な解釈からお話していきます。
ただし、以下は非公式のまとめとなりますので、私の個人的見解であることをご了承ください。
●エビループとは何か?
●公式で不足している説明の補足
●エビループの条件とは?
「公式で不足している説明の補足」とありますが、エビループは大まかに
◆1 同一世界線時間移動
◆2 平行世界線時間移動
に分けられると私は考えています。
公式内では1の要素についてしか説明されていませんが、2の要素も無くては描写に不自然な箇所が発生してしまうと思われるためです。
それでは、以下目次の順序で解説してまいります。
◆この記事の目次
エビループとは何か
エビループとはおおまかに何のことを言うのか話していきます。
公式内での説明
パワプロアプリ内でエビループについてハッキリ解説されているのは、強化円卓での緑文字解説です。「時間をさかのぼって」と説明されています。
また、エビループをしている当事者の闇野自身がこのような発言をしています。
闇野には、自分が時間を遡りタイムリープと呼ばれる現象を起こしている自覚があるのです。
更に、通常恵比留でパワプロ君がエビキャを受け取って移動した後に「タイムリープ成功か」と言葉にしています。
これらの描写から、エビループとは「現在の記憶を保持した状態で過去にタイムリープすること」であると考えられます。
しかし、ただ過去に戻るだけと定義しては説明がつかない描写も存在します。
ただの過去移動ではない
詳しくは後で述べるのですが、エビループの帰着点は1年時4月に固定されています。
エビループで過去に戻ったタイミングでは既に各自の高校入学が終わっている、言い換えるなら「各キャラクターの所属高校が決まっている」のです。
エビループがただのタイムリープである場合、闇野が過去に戻った時の状況はいつも同じになっているはずです。
各キャラクターは星井君みたいにシナリオ中で転校したり、討総学園のようにギミック上での移動が発生でもしない限り、基本的に決まってしまっている所属高校から移動しません。
しかし、上記発言から分かるように、恵比留高校のチームメイトに岸田や岸田がいるいないという変化が発生しています。
単純に同じ世界線で「時間を戻している」というだけであるならば、起こらない現象なのです。
ラピュタの、パズーが空から降ってきたシータを受け止めるシーンをもう1回見たくて映像を巻き戻したら、シータじゃなくてムスカが降ってきたようなものです。このことから、エビループは単純に同一世界線の過去に戻っているのみならず、別の世界線にも移動しているのだと考えられるのです。
ちなみに闇野が他校に移動する場合は、星井君が覇堂から転校するように、一度恵比留所属になってから転校しています。
そもそも、エビループ後はエビキャがソウルセメタリー内に再配置されるため、一度恵比留に来る必要があります。(エビループによる物体再配置現象については別の機会に色々考えをまとめて書きたいとは思っています)
もちろん、阿麻や岸田も星井君のように自主的に恵比留高校へ転校してきている可能性もあります。
しかし、闇野の発言から分かるように、阿麻や岸田が味方になるほうが闇野の目的達成のための障害が減ります。
もしエビループ後に阿麻や岸田が味方になってくれる変化が発生すると仮定すれば、闇野が本当に目的を達成したい場合、条件を解明して毎回その変化を起こすべきなのです。
▲マネーはパワー! 「危なっかしいな」
ゆかり様とのコンボでも闇野は情報を集めて予測を立てることを旨としています。
スクショが無くて申し訳無いのですが、激突!恵比留高校イベントの際にも闇野自身が以下の発言をしています。
(激突恵比留高校 対戦前)
キミも、これからは情報の価値をちゃんと理解して、対戦する相手の分析をきちんとすることだね。
まあ、相手がオレたちなら結果は同じだったろうけど。
(激突恵比留高校 敗北時)
もし闇野が阿麻や岸田の転校条件を解明しようとせずに、「阿麻が味方になってくれればラッキー」などというエサが流れてくるのを待っている濾過摂食生物のようなフジツボ以下の受動姿勢でエビループを起こしているのであれば、それは言行不一致だと思われるのです。
2種類のエビループ
闇野が同一世界線のみならず別の世界線にも移動しているとした場合、エビループは下記の2種類に分けて考えられます。
①は作中で解説される通り、同じ世界線の中で時間軸のみを移動するループのことです。
②は、私が状況説明のために構築したもので、世界線と時間軸をどちらも移動するループとなります。
闇野が意図的に①と②を区別して実行できているかは不明です。
ですが、強化円卓で闇野がパワプロ君に対して「時間を巻き戻す」ではなく「元の世界に返す」と言って行動ことを考えると、エビキャに世界線を移動できる力があることを認識していてもおかしくはないでしょう。というか認識していなかったら「思いついたからやってみるわ、出来るかは知らんけど」の発想すぎて逆に怖いわ。
タイムパラドクスについて
エビループでは、闇野がループをした場合「闇野がその世界からいなくなる」処理が為されます。
原則として闇野だけが存在ごと過去もしくは別の世界戦へ移動し、他のキャラクターたちはその世界でそのまま未来へ進んでいきます。
またもスクショが無くて申し訳無いのですが、天空中央高校の強化イベントの際にミスレイリーが以下の発言をしています。
意味はわからないだろうがお前たちに、これだけは伝えておく。
この世界から闇野の脅威は去った。
(強化天空 甲子園決勝後)
つまり、闇野がエビループして過ごす時間軸はそれぞれパラレルワールドとして処理されることで、パラドクスを回避しているのです。
個人的に「一方通行で特定のタイミングにしか戻れない」「場合により世界線を移動する」エビループの設定は、上手くタイムパラドクスを回避できていると思っています。
メタ的に言うと
2種類のエビループに関して、「エビループ時点でキャラクターの所属高校が決まっている」という情報を元にメタ的にとらえると
と置き換えて考えることもできます。
あくまで「置き換えたら」の話であり、パワプロ2013のラグナロク分校のようにシナリオとシステムが関係している訳でもないので、エビループでメタ要素をネタにされているかは定かではありません。
メタ的にエビループの違いを説明するときは、デッキシステムに例えると分かりやすいと言う程度の内容で考えていただければと思います。
エビループの条件
実際にエビループを起こす際の発動条件などについて説明していきます。
発動は任意のタイミングで可能
エビループを起こすタイミング(過去に戻ろうとするタイミング)は闇野の任意で決めることができます。
通常恵比留ではエピローグ後の3月に発動していますが、強化恵比留では6月にエビループをしようか考えています。
実際に強化天空では6月に闇野が「行方不明になった」と説明されており、エビループをして世界から移動していることが推察できます。
エビルキャップに蓄えたエネルギーで発動可
強化恵比留で語られたように、エビループを起こすにはいくらかのエネルギーが必要です。先の項目と合わせて言えば、エネルギーが溜まっていればいつでも発動できます。
帰着は特定のタイミングと場所
エビループの帰着点は「1年時4月に固定」されていると思われます。
最低でも、闇野が自分で帰着点を決めることは出来ないでしょう。
円卓高校で闇野は6月4週に聖杯を壊され、1年かけた計画が水の泡になっています。
もしエビループで意図的な時間に戻れるのであれば、闇野は6月4週に戻って聖杯破壊を防げば良いのです。
それを行わないのは闇野がそれを思いつかないヤベーレベルのアホの場合を除き、そもそも機能としてそれが出来ないからだと考えるのが妥当でしょう。
実際に、パワプロ君がエビループした場合には、1年4月に戻っています。
また、円卓高校や強化円卓では闇野は1年時から活動をしていることからも、エビループの帰着点は「1年時4月に固定」、最低でも「意図的な時点に戻ることは出来ない」と考えられるのではないでしょうか。
失敗時のリスク
闇野がエビループに失敗したと明確に指摘される描写はありませんが、強化円卓でエビキャのエネルギーが暴発すると時空の狭間に飛ばされます。
このあたりはラグナロク分校のバッドエンドと似た何かがあると思われるのですが、私がラグナロクに詳しくないため後々の課題とします。
まとめ
これまでの内容をまとめると、エビループは
今回の基礎編考察は以上となります。